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結婚式
 梅雨明け、高温注意報が出るほどの猛暑・快晴だった七夕の日。僕たち夫婦は結婚式を挙げた。

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 両家ともに、家族・親族のみ合わせて10数名ほどの列席による、ちいさな教会でのこじんまりとした挙式。

 元々、するつもりはなかった。「せめて、区切りとして結婚記念の写真だけでも撮ろう」といろいろ調べているうち、スタジオ撮影とさほど変わらぬ予算で式が挙げられると分かり、空いていた日程の中から飛び込みで決めたのだ。

 ただ、奇しくもその直前一ヶ月、新居への引っ越し作業に加え、奥さんも僕も朗読会やら舞台公演が重なる超ドタバタ状態。 自分達の式の準備に費やす時間はほとんどなく、打ち合わせ数回と30分のリハーサル1回のみで、本番にのぞむ強行軍となった。

「どんな風になろうと、ハッピーな気持ちでいりゃ、失敗もいい思い出になるよね」って、半ば、居直り状態でいたのだが、実際は、式場係員たちの手慣れた、それでいて心のこもった進行のもと、最高の式にしていただいた。

 もちろん、細かいところに突っ込みをいれれば、僕がサスペンダーを付け間違えていたり、持参するはずの白いハンカチを忘れてしまったり、誓いのキスはOKが出るまでやるものだと思って10秒ほどキスし続けて会場をどよめかせてしまったり、奥さんはドレスを着て歩く練習をほとんどしてないので、歩くたびにドレスの裾を巻き込んでつんのめってたりはしたけど、それ以外は完璧だった。

 中でも感動だったのは、牧師さまの説教(スピーチ)。気持ちのこもった説得力のある声で、本当に僕達を導いてくれている気がした。
 
「主はおっしゃっています。お父さん、お母さんを敬いましょう。ねえ? 二人はこれから親を大切にしましょう。あなたたちにこれまで注いできた両親の気持ちを、今度はあなたたちが思い、返してゆく。そうすることで、あなたたちはさらに幸せになれるでしょう」

 どこまでが聖書のくだりで、どこから牧師さんのアドリブかわからないけれど、すごく真っ直ぐな瞳で訴えかけてくるので、僕はずっとうなづきながら聞いていたし、奥さんはもはや祭壇の前で号泣してしまっていた。

「花嫁さんが泣いてしまった時こそ、新郎の出番です。サッと白いハンカチを出して、涙を拭ってあげてください」

 打ち合わせで言われたプランナーの言葉が蘇る。しかし、今、僕のポケットにあるのは、代わりに入れておいたポケットティシューだけ。どうする? それを出してバレやしないか? 一瞬の葛藤が出足を遅らせた。機転を利かせた介添人の方が、とっさに自らの白いハンカチを出して奥さんに渡してくれた。

「お父さんとバージンロードを歩いてる時からやばかったんだけど、牧師さんの話を聞いてる時、二人(父と母)の顔が目に入ったらもう堪えられなくて……」

 式後、彼女のそんな言葉を聞いて、「やっぱり結婚式をやってよかった。ありがとう」と言われたら、ホッとしたのもあったのか今度は僕がツーンときてしまった。

 ごまかすために、さっきのティッシュで鼻をかんだ。
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by t-kanatsu | 2013-07-16 20:00 | 金津ならどうする★コラム
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by かなつん
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プロフィール
金津泰輔
 早稲田大学在学中より、劇団てあとろ50にて脚本・演出を担当。卒業と同時に自らが主宰する劇団つ組を立ち上げ、小劇場にて活動。また劇作家として別に、ひらり空中分解。や劇団湘南アクターズ、劇団すごろく等、外部にも新作台本を書き下ろしている。最近は、柳家さん生師匠をはじめとした創作落語の執筆に携わっている。

【主な舞台作品】
『接待ベースボール』
『本日休廷』
『コックは踊る!』
『ブログ~僕はマンションの管理人です。』
『幸せのアルデンテ』
『は・ち・み・つ』
『シバラク!』
『愛しゃれ指南!!!』

【さらに詳しく20の質問 (2013年4月版)】
1「初めて脚本を書いたのは?」
―小学4年生のお楽しみ会。
2「その時のタイトル」
―コント『トマトケチャップ殺人事件』。
3「どうして劇作家の道を選んだのか」
―自分は役者に挫折したけど、役者を志す人達と一緒にいたかったから。
4「尊敬する劇作家は?」
―椿一さん(「笑の大学」に出てくる)
5「今までのベスト作品」
―まだない。
6「子供の頃になりたかった職業」
―建築家、将棋棋士。
7「兄弟はいますか?」
―妹が一人。
8「面白かったアルバイト」
―サーカスの裏方。
9「大好きな映画3つ」
―『トイ・ストーリー』 『ガタカ』 『月に囚われた男』
10「好きな女性のタイプ」
―励まし上手。
11「好きなせリフ」
―「お前は最高だよッ」
12「気分転換の方法を教えてください」
―般若心経のリズムが好きでよく暗唱してます。変かな?
13「最後の晩餐、食べたい食べ物」
―炊きたてご飯を稚加榮(ちかえ)の明太子で。
14「地球滅亡、最後の日。何して過ごす?」
―出来れば大切な人と笑いながら。
15「今まで大変だった舞台」
―初日に台本をあげた舞台。
16「最近ハマってること」
―クロワッサン食べ比べ、羽生三冠棋譜鑑賞、グーグルマップ一人旅
17「カラオケ18番は?」
―♪オーマイリルガール~
18「ディズニーシーでのおすすめスポットは?」
―ニューヨーク・デリでルーベン・ホットサンドを食べる。
19「あなたのモバイル環境は?」
―バイオノートとNexus7。
20「今年の抱負を聞かせてください?」
―ジャンルに拘らずに仕事する。